2020.04.17
52年前の看板
当社は昭和43年（1968）に山形市六日町より現在の立谷川工業団地に工場を新築移転しました。
昭和30年代後半から大規模印刷の時代に入り、当社もこの新工場に県内同業では初となるテープさん孔による全自動モノタイプをはじめ、西ドイツ・ローランド社製カラーオフセット印刷機、ダイレクトシステムによるカラー写真分解装置など次々に設備投資をしていきました。
また当時は工場排水の水質が問題になっていたため、新工場では先進の浄化装置を取り付け、無公害工場を目指しての稼働でした。
この看板は昭和43年（1968）の工場新築移転の時に出入り口の塀に取り付けられたものです。
そして時は流れ平成8年12月1日に「田宮印刷所」から「田宮印刷」へと社名が変わります。
その時に28年間掲げられていたこの看板は外され、新しい看板に変わりました。
そしてそれ以来24年間、古い看板は社内で眠っていました。
52年前の看板を手に取ると、とても愛おしい気持ちになり綺麗にしてあげようと思いました。
はじめに軽く洗浄し、52年の汚れを落としました。
塀に取り付ける為の金具が左は取ってあるのですが右側が埋め込まれていたままだったので外しました。
後にこの穴には飾りのボルトを付けます。
バックの黒い部分を再塗装するために文字を丁寧にマスキングしました。
バックの塗装は最初、プライマーサーフェイサーを使い下地を作りました。
次に「つや消し黒」を使い何重にも塗装しました。
塗装が乾ききらないうちに文字のマスキングテープを剥がします。
文字は液体コンパウンドで丁寧に磨きました。
これで完成です。
本社ロビーに飾ってありますのでご来社の際は是非ご覧ください。