2021.05.31

スタジオたね Vol.6レポート

第6回スタジオたねは、コロナ禍の中でも安心して参加いただけるようオンラインでの開催となりました。しんしんと雪が降る12月16日、大江町まちなか交流館ATERAにて、機材トラブルに見舞われながらも、初の試みであるYoutubeでのライブ配信です。

今回のテーマは「動画のタネ~動画コンテンツを利用した情報発信」。

山形県大江町出身のフォトグラファー・ビデオグラファー渡辺然氏と映像作家の菊地翼氏を講師にお招きし、コロナ禍での情報発信に欠かせない動画制作やオンライン配信について、当社スタッフと対談形式でスタートです。

前半は、田宮印刷とFLOTの事例紹介です。

今回取り上げたのは、大学のオンラインコンテンツや、中小企業の周年記念動画と採用動画。作成の経緯や気を使った点、お客様の反応を実際に制作に携わったスタッフによるとてもリアルなそして興味深い内容です。

事例紹介の最後には、動画制作にも関わった講師の渡辺さんより、総括がありました。「大学と中小企業、どちらの動画も人を呼び込むためのツールとして活用されている点で共通しており、基本になる動画の軸は同じ。ただ、高校生一般をターゲットにする大学より、中小企業はターゲットをより細かく設定する必要があること。動画は、誰に見せたいか、どうやってよりたくさんの人に見てもらうかが大事で、継続的な発信がファンの獲得につながっていく」。情報があふれる現在では、様々なツールを活用して続けることが何より大切だということを教えていただきました。

続く後半は、お待ちかねの動画制作や配信についてのレクチャーになります。

講師の菊地さんが加わり、話題はコロナ禍で相談をたくさんいただいたオンライン配信について。配信に必要な設備や、実際多く使われるYoutubeライブとZoomウェビナーの違いやメリット・デメリットについてなど話は尽きません。

また、渡辺さんによる「動画制作のためのガジェットを紹介するコーナー」もてんこ盛り。初めて動画を作る人に向けて、手軽に導入できる、三脚に固定するためのスマホホルダーの話(スマホでも手振れが少なく動画のクオリティが上がる)や、お金をかけるならカメラではなく、編集用の高スペックパソコンがお薦めetc...

最後に、今回「動画初心者が作ってみる」というコーナーで、田宮印刷の営業部3チームが取り組んだ動画ワークの作品紹介です。

テーマを「山形県産リンゴを販売促進する」と設定して、実際に作成した15秒の動画を公開、講師の渡辺さんから講評していただきました。各チームともにコンセプトもしっかりしていて、クオリティも高く、驚きましたのとのお褒めのお言葉をいただきました。

次回のスタジオたねは、2021年11月頃に開催予定です。リアル開催になるか、オンライン配信になるかは状況を見ながら判断いたします。


渡辺然

講師:渡辺然(わたなべ・ぜん)氏/ストロボライト 代表

山形県大江町出身。フォトグラファー、ビデオグラファー。2015年よりフリーランス。静動二足のわらじでお客様に最適なクリエイティブをご提供します。大江町の飾らない魅力を写真や動画で発信するプロジェクト『おいで、おおえ』代表。『2019年 やまがた公益大賞』受賞。東北芸術工科大学非常勤講師。

菊地翼

講師:菊地翼(きくち・つばさ)氏/大江町まちなか交流館「ATERA」指定管理団体Port 事務局長

福島県二本松市出身。Port事務局長をしながら、フリーの映像作家としても活躍。2020年開催の山形ビエンナーレなどのリモート配信業務にも従事されている。